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松江市のちどり茶屋の蕎麦 [飲食店]

松江市のちどり茶屋の蕎麦

 松江市の松江城内にある茶屋。
 城に合わせてか、内外共に和風。
 出雲蕎麦、甘味を提供。
 店内は比較的広く、テーブル席、座敷席がある。

 割子そばは、当店が提供する出雲蕎麦の1種。
 松枝の郷土料理でもある。
「ワリゴ」と読む。
 蕎麦が、三段の丸い漆器で提供される。江戸時代に松江の趣味人達が蕎麦を野外で食べる為に弁当箱として用いられた形式が基となっているという。
 薬味を1段上の段の蕎麦にトッピングし、濃い目のつゆをかけて食べる。上の段の蕎麦を食べ終えたら、余った薬味やつゆを、次の段に移して食べる、というのを繰り返す。こういう食べ方からか、薬味の量・種類は多め。つゆは少しずつかけて食べるのが正しいらしい。
 最近の蕎麦は白っぽいのが多いが(製法の向上により、白いのが出せるようになった)、出雲は黒っぽいのが未だに食べられるらしい。かなりコシのあるもので、「蕎麦を食べている」という気分にさせてくれる。

 出雲ぜんざいは、当店が提供する甘味。
 ぜんざいは、元々出雲神社での神事で提供されていた「神在餅(ジンザイモチ)」が訛ったものだとか(諸説あり)。そんな事もあり、出雲は「ぜんざい発祥の地」を自称し、積極的にPRしている。
 今回のは冷やの状態で提供された。
 出雲のぜんざいの最大の特徴は、紅白の餅を使っている事。昔からそうだったらしいが、現在は縁結びもイメージしている。紅い餅は、紫芋を練り込んで色を付けており、食用染料を使わないのが出雲流。
 甘さはあるものの、上品で、あっさりしている。
 塩昆布と沢庵が提供された。塩味で甘さを緩和しながら食すのが正しいようである。

ちどり茶屋
昼総合点★★★☆☆ 3.5


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