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行列のできる法律相談所:夫の愛人の身元を突き止めるには?! [行列のできる法律相談所]

1. 行列のできる法律相談所:夫の愛人の身元を突き止めるには?!

夫の愛人の身元を突き止めるには?

 女性Aは主婦。
 夫と長女と共に幸せな家庭を築いていたが……。
 が、ある日、夫のジャケットポケットに紙らしき物が入っているのに気付いた。何気なく手に取って見て、びっくり。
 消費者金融の明細書だった。
 夫は、女性Aに内緒で、600万円もの借金をしていたのだ。
 女性Aが高額な借金の理由を問い詰めると、夫は白状。
 夫には2年前から愛人がいて、その女に大金を注ぎ込んでいたのだ。
 女性Aは夫に離婚を突き付ける。
 夫は離婚を受け入れるしかなかった。
 女性Aの怒りは収まらない。慰謝料を夫からは勿論、その愛人からも取らなければ、と考える。
 が、女性Aはその愛人がどこの誰なのか、全く分からない。夫から聞き出そうとするが、夫はその愛人をかばい、白状しようとしない。
 女性Aは、法的には愛人から慰謝料を請求出来る立場にあるが、素性が分からなければ、請求のしようがない。
 女性Aは、如何にして愛人の身元を突き止めればいいのか?

判決」では、次の見解が:

北村弁護士の見解:調査会社に依頼
問題点が1個だけあるとすれば、半日、1日尾行をしてもらって突き止める訳ですが、1日とか半日だけで30万円といった諸々費用がかかります。これはピンポイントで上手く、効率よく調査するのは非常に難しいです。やはり夫の行動パターン、曜日によって今日は大阪で仕事している、今日は東京で仕事しているとか、一番愛人と会っているのが、この日の何時ぐらいかというのがもし分かっていれば、『この日にお願いします』と頼むことです

 北村弁護士の見解は、安易に調査会社に頼ると思いがけない落とし穴がある、という事を指摘。
 調査会社はべらぼうに高いので、依頼者が何の事前調べもせずに頼り切ってしまうのは問題。
 その意味では、依頼者もそれなりに賢くなければならない。

住田弁護士の見解:離婚前に証拠集め
離婚を切り出してしまうと彼(夫)の方も用心します。絶対分からないようにガードを固めますから。この段階まで来たら何をするかというと、安心させた方がよいと思います。『離婚を考え直したい』という形にしておいて、証拠を集めるのです

 住田弁護士の見解は、女性の立場に立った見解。
 夫を嘘で油断させろ、というのは弁護士のアドバイスとしてどうなのかね。(^~^;)

菊池弁護士の見解:夫の所持品から探る
相談者の方の夫は、サラ金の借金の資料を、不覚にも奥さんに発見されてしまったんですね。やはり油断があるんです。完全に自分の(浮気などの)痕跡を奥さんに見付からないように、ちゃんと処理できる人はそう多くないと思います。どこかに油断がある。何らかの痕跡が残っている可能性は結構あると思います
 本村弁護士の見解を受けて:
どうやって相手の住所や名前を知るかのヒントをあげるわけです。方法を教えてあげているんです。あの相談者はまだやっていないのですから。

 菊池弁護士の見解は、北村弁護士のと通じるような。
 調べられるだけ調べた上で、調査会社に依頼すれば、安く上がるだろう。

本村弁護士の見解:無理
どこの誰だか分からない人を訴えられないわけです。相手の住所も名前も分からないのでどうしようもないのです。他の3人の方が言っているのは、『調査会社に頼んでもよいから、自分で相手の住所や名前を調べてきて、それが分かったら後は弁護士で何とかしましょう』ということなんです。

 本村弁護士の見解は、消極的だが、ある意味現実的。
 一介の主婦が、どこの誰か分からない人間を捜し当てるのは不可能。
 といって、他人に頼ると、莫大な費用がかかる。
 愛人から慰謝料をせびり取るより、夫からとことんせびり取った方が、最終的には手元に残る金が多くなるだろう。
 愛人を、どんなに金がかかってもいいから痛い目に合わせてやりたい、というのは当然の感情だが、愛人を痛い目に合わせ、夫と離婚した後も、本人の生活がある。
 専業主婦の場合、多額の慰謝料を得られたとしても、厳しい生活が待っている事が多いのだ。
 復讐と金のどちらを取るか、慎重に判断する必要がある。(^~^;)

 あと、本村弁護士が言うように、この手の問題は弁護士と相談すれば弁護士がどうにかしてくれると思われがちだが、弁護士は探偵ではない。アドバイスは出来ても調査そのものは依頼者本人がやるか、人を雇って調査させるかしかないようである。

まにさんの意見:
夫に口を割らせるのが手っ取り早いのでは? 「愛人の正体を明かせ。さもなきゃ慰謝料、多目にふんだくる」と。 ところでその愛人は、これが不倫だと知ってるんですかね? でなきゃ、慰謝料取れないと思うんですが…。

瓦版さんの意見:
まぁ、現実論を言えば、本村弁護士も仰るように無理に決まってます。誰が夫Aの不倫相手なのかを碌に知らない上、相手の名前や住所を知らないようでは全く話にならないわけですよ。津村さんも御指摘の通り、弁護士は探偵ではないわけですから、その点は勘違いしてはいけないと思うんですよ。夫Bがその相手を明かす気がない以上、妻Aは夫Bからの慰謝料で婚姻生活を清算して、これから人生を考える方が賢明だと思います!これも津村さんの御指摘の通り、この妻Aは復讐と金のどちらを取るつもりなのか或いはその両方をとるつもりなのかは分かりませんが、もし、復讐(と金の両方)を選ぶのであれば、下手をすれば自分も罪を負うリスクも覚悟しておく必要があると思いますね。まぁ、女性Aには申し訳ないですが、この場合は全て自分で不倫相手のことを調べていただく以外に方法はないと思いますね!!
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コメント 2

まに

夫に口を割らせるのが手っ取り早いのでは?
「愛人の正体を明かせ。さもなきゃ慰謝料、多目にふんだくる」と。
ところでその愛人は、これが不倫だと知ってるんですかね?
でなきゃ、慰謝料取れないと思うんですが…。
by まに (2010-02-05 20:37) 

瓦版

まぁ、現実論を言えば、本村弁護士も仰るように無理に決まってます。誰が夫Aの不倫相手なのかを碌に知らない上、相手の名前や住所を知らないようでは全く話にならないわけですよ。津村さんも御指摘の通り、弁護士は探偵ではないわけですから、その点は勘違いしてはいけないと思うんですよ。夫Bがその相手を明かす気がない以上、妻Aは夫Bからの慰謝料で婚姻生活を清算して、これから人生を考える方が賢明だと思います!これも津村さんの御指摘の通り、この妻Aは復讐と金のどちらを取るつもりなのか或いはその両方をとるつもりなのかは分かりませんが、もし、復讐(と金の両方)を選ぶのであれば、下手をすれば自分も罪を負うリスクも覚悟しておく必要があると思いますね。まぁ、女性Aには申し訳ないですが、この場合は全て自分で不倫相手のことを調べていただく以外に方法はないと思いますね!!
by 瓦版 (2010-02-07 18:00) 

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