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行列のできる法律相談所:遺産を受け取るにはどうすればいいのか?! [行列のできる法律相談所]

1. 行列のできる法律相談所:遺産を受け取るにはどうすればいいのか?!

遺産を受け取るにはどうすればいいのか?!

 男性Aは父親を亡くしたばかり。
 母親は既におらず、父親の突然の死にショックを受けていた。
 葬儀の場で、叔母が言う。
 生前、父親が男性Aの為に貯金していた、と。
 つまり、父親は遺産を残していて、男性Aはそれを相続できる立場にあった。
 しかし、男性Aは実家をかなり長い期間離れていた為、父親がどこの銀行にいくら預けていたのか、さっぱり分からない。通帳がど

こにあるのかも知らされていなかった。
 また、叔母によると父親はゴルフの会員権や株券など、現金以外の遺産も持っていたらしい。が、それらもどこにあるのか分から

ない。
 一方、父親は人に金を貸してもいた。男性Aは、当然ながら父親がどこの誰に貸していたのか、見当も付かない。
 父親は突然死んだこともあり、遺言状は残していなかったので、それにも頼れなかった。
 男性Aは困惑する。自分は父親の財産を把握した上で相続するには、どうすればいいのか。

判決」では、次の見解が:

北村弁護士の見解:預貯金/片っ端から問い合わせる
預貯金は普通は家の中に痕跡があるんですよ。銀行からの通知や預金通帳を大事な所にしまってある。一応 家探しを一旦してもらって、それでも無いという時には弁護士の名前で金融機関に文書を出します。亡くなった人の除籍謄本、相続 人である事を示す戸籍謄本、委任状(『この方の預金がありませんか? 相続人が探しております』、という書面)を片っ端から出 します。大概何か痕跡が家に残っているもんですけどね

住田弁護士の見解:不動産の固定資産税の納付書を確認
まず自宅であれば登記簿謄本があるかどうか、それから固定資産評価証明書があるかどうか。自宅以外にも 倉庫やマンションを借りている場合があるので、 その痕跡を探さないといけないんです。大事なのは愛人がいる場所なんです。その時隠し子がいる場合があって認知している子供が いるかどうか、そこから辿れることもあるんです。不動産というのはそういう意味でも色んな痕跡は調べなきゃいけない

石渡弁護士の見解:他人に貸した金・借用書などを探す
領収書があるかなど、何か痕跡があればそこから辿ることはできるかなと。通帳で同じ人とお金のやりとり を頻繁にしていたりすると貸している場合もあるかなと。一番やり難いですね

本村弁護士の見解:株などを片っ端から問い合わせる
以前だったら『家の中に在る株券を探して下さい』とアドバイスしていましたが、2009年1月5日より株券の 電子化が実施されました。(上場会社の株式は効率化を図るため株券を廃止、ペーパーレスに)株券はありませんので、証券会社か 信託銀行に父名義の口座がある筈ですので当たって下さい。ゴルフ会員権について各ゴルフ場によって相続の手続きが違いますので 、父が行っていたようなゴルフ場に問い合わせてください。株券を発行していない会社もありますので、そういう場合は父親が絡ん でいたような会社に問い合わせて『父は株の持ち分ありましたか?』『亡くなったので相続したいです』と申告します

 この手のトラブルは現実にはいくらでもありそう。
 遺産を残す本人はまず自身が死ぬことをなかなか想定し難いし、遺産を相続する方も相手が元気な場合は訊き辛い。
 遺産を残す方は遺言状を残せばいい、相続する方は遠慮せずに訊けばいい、とも言えるが……。
 遺言状を作成したことが逆に問題に発展する場合があるし、下手に訊いたお陰で親子関係がおかしくなる可能性もあるのだ。(^~^;)

 今回のケースでは、叔母が亡くなった父親の財産について知っていたので、男性Aの耳にも入ることになったからいいものの……。
 誰にも知られず財産を残したまま死んだら、相続者に成り得る人物はその存在に気付く事無く財産を放棄することになる。
 銀行預金も、一定の期間保管した後は銀行のものになるというし。銀行はぼろ儲けである。(^~^;)

瓦版さんの意見:
津村さんも御指摘の通り、現実を見る限り、今回のような案件は非常に多発しそうな案件であると言えるのではないかと思います。まぁ、男性Aには申し訳ないんですけれども、今回のような場合は自分で思い当たるような金融機関や自分の父親が勤務していた会社やその取引先等を全て片っ端から調べ上げる以外に方法はないのではないかと思いますね、北村・本村弁護士が仰ったようにね。これとばかりはもう本当にどうしようもないことなんですよね!仮令、それがどんなに面倒なことであったとしても、それを怠ったが為に後で多額の借金がボコボコと出て来てしまいでもしたら、それこそ知らなかったでは済まされませんからね!

電車侍さんの意見:
僕がアドバイスしてみます。株券やゴルフの会員権についてなら、株券は電子化された為にありませんので(2009年1月5日に株券電子化)、証券会社か信託銀行に父親名義の口座があると思うので、それを探してみて下さい。ゴルフの会員権につきましては、ゴルフ場によって相続手続きが全く違いますから、父親が行っていたと思われるゴルフ場にお問い合わせ下さい。又、場合によっては株券の発行をしていない会社もあるので、その様な場合は、父親が絡んでいたかと思われる会社に問い合わせて、「父親は株の持ち分がありましたか?父親が亡くなった為、それを相続したいのです。」と申告して下さい。預金や貯金につきましては、家を探して見て、それで見つからない場合は、弁護士の名前を使い、金融機関に文書を提出して下さい。以上です。 (言い方がおかしい所がありますが、そこは気になさらず。)

まにさんの意見:
今回は、それぞれの弁護士が自分の担当について解説する…という、変わった形式でしたね。 まぁ、とりあえず、家探しするしかないですね。 貸した金なんかは…借用書が見つかればいいけど、なければもうどうしようもなさそう…。 預金なんかは、満期になれば、銀行から通知が来るのでは…?
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瓦版

津村さんも御指摘の通り、現実を見る限り、今回のような案件は非常に多発しそうな案件であると言えるのではないかと思います。まぁ、男性Aには申し訳ないんですけれども、今回のような場合は自分で思い当たるような金融機関や自分の父親が勤務していた会社やその取引先等を全て片っ端から調べ上げる以外に方法はないのではないかと思いますね、北村・本村弁護士が仰ったようにね。これとばかりはもう本当にどうしようもないことなんですよね!仮令、それがどんなに面倒なことであったとしても、それを怠ったが為に後で多額の借金がボコボコと出て来てしまいでもしたら、それこそ知らなかったでは済まされませんからね!
by 瓦版 (2009-12-26 02:00) 

電車侍

僕がアドバイスしてみます。株券やゴルフの会員権についてなら、株券は電子化された為にありませんので(2009年1月5日に株券電子化)、証券会社か信託銀行に父親名義の口座があると思うので、それを探してみて下さい。ゴルフの会員権につきましては、ゴルフ場によって相続手続きが全く違いますから、父親が言っていたと思われるゴルフ場にお問い合わせ下さい。又、場合によっては株券の発行をしていない会社もあるので、その様な場合は、父親が絡んでいたかと思われる会社に問い合わせて、「父親は株の持ち分がありましたか?父親が亡くなった為、それを相続したいのです。」と申告して下さい。預金や貯金につきましては、家を探して見て、それで見つからない場合は、弁護士の名前を使い、金融機関に文書を提出して下さい。以上です。
(言い方がおかしい所がありますが、そこは気になさらず。)
by 電車侍 (2009-12-28 13:05) 

まに

今回は、それぞれの弁護士が自分の担当について解説する…という、変わった形式でしたね。
まぁ、とりあえず、家探しするしかないですね。
貸した金なんかは…借用書が見つかればいいけど、なければもうどうしようもなさそう…。
預金なんかは、満期になれば、銀行から通知が来るのでは…?
by まに (2009-12-28 19:16) 

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