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行列のできる法律相談所:ツイッターで目撃情報を呟くのは違法か? [行列のできる法律相談所]

1. 行列のできる法律相談所:ツイッターで目撃情報を呟くのは違法か?

ツイッターで目撃情報を呟くのは違法か?

 タレントAは、マネージャーと食事。
 そんなところ、二人に時折目を向け、携帯電話をいじりながら何やら入力している客がいた。
 不安に思ったタレントAが自身の携帯でツイッターを確認したところ、「タレントAがレストランでイケメンと食事」という書き込みがなされていた。
 タレントAは、疑問に思う。
 芸能人とはいえ、プライベートでの行動について他人が勝手にツイッター等に書き込んでもいいのか、と。

北村弁護士の見解:違法ではない
イケメンの方とレストランで食事をしていたという事実、これは本当であっても嘘であっても、特にその人の名誉を傷付ける内容ではありません。大抵の人が秘密にして欲しいと思う内容であれば、これはプライバシー侵害になりますが、今回の場合は違法ではありません
 本村弁護士の見解に対して:
私生活上の事実である事は間違いないと思いますが、『彼氏といたなら違法だ』という考え方に立つなら、大渕弁護士が正しいと思います。しかし今の日本の裁判所では、私生活上の事実は全て公開してはいけないというように、そこまでプライバシーを保護しようという考え方ではありません。現在の司法では違法とは言えないと思います
 芹那からの「住所が分かるような内容だったら?」という質問に対して:
それは、誰が考えても内緒にしておきたい情報という事で、 プライバシーの侵害となります

 本村弁護士の見解は、プライバシーを保護する法律はあるが、単に『どこに誰がいた』という程度の情報を保護する法律はないし、制定も不可能、というものらしい。
 もし今回のケースが法律違反だとしたら、防犯カメラもプライバシーを侵害するという事で違反になってしまう。
 先日のオウム真理教関連の特別手配人高橋克也容疑者の逮捕も、なかっただろう。(^~^;)

菊池弁護士の見解:違法ではない
確かに、ツイッターで自分の情報を語られるというのは、気分が悪いと思います。ただ、芸能人の方というのは、メディアに出て多くの人に知ってもらって、生の本人と会った時の感動を与える為にやっている面もあると思うのです。ですから、止むを得ない事情ということもあるのです

 菊池弁護士の見解は、芸能人である以上、居場所をツイッターで呟かれてしまうのは有名税として仕方ない、というものらしい。
 そんなに呟かれるのが嫌なら芸能人を辞めろ、という事か。(^~^;)

本村弁護士の見解:違法ではない
全部が違法、全部が違法ではないという訳ではなくて、あくまでも具体的に考えないといけません。タレントさんの場合には、仕事中はプライバシーはないと思って下さい。南條さんのケースでは、同席していたのが自分のマネージャーさんですから、大きな意味で仕事中という範囲内で、プライバシーの問題は生じません。これがもし、相手が彼氏だった場合は状況は変わります

 本村弁護士の見解は、仕事中は散々撮られる羽目に遭っていて、今回のケースも仕事の延長に近い状態だから、諦めろ、という事らしい。
 彼氏だったら状況は変わる、との事だが、彼氏だったとしてどこまで状況が変わるのかは疑問。(^~^;)

大渕弁護士の見解:違法
これはプライバシーの侵害です。プライバシーの概念は、時代と共に変わるんです。公開のロケ等ではないので、これは私生活上の事実に当たります。訴えて損害賠償を請求する事が出来ます
 南條有香からの「写真付きだったら?」という質問に対して:
もっと悪いですね。その場合は肖像権も侵害していますので、完全な違法です

 大渕弁護士の見解は、プライバシーの権利を拡大解釈し過ぎ。
 肖像権を脅かされるのがそんなに嫌なら、テレビにも映画にも雑誌にも出るな、て事になる。
 プライバシーの概念は時代と共に変わるというが、それが「個人情報が多少漏れたくらいでガタガタ騒ぐな」という方向に変わってしまったら、どうなるのか。(^~^;)

 現在のプライバシー保護に関する法律は、ツイッター等、次々登場する媒体に対し、対応し切れていない感がある。
 その意味では、「法律で禁じられていないので違法ではない」というのは問題。
 一方で、メディアに登場する著名人のプライバシーをどう線引きするのかは、法がいくら整備されても困難だと思われる。(^~^;)
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コメント 2

瓦版

違法ではないと思います。今回の場合、菊池弁護士の御指摘の通り、芸能人にも多少のプライバシーがあるとは雖も、多少のことは致し方ないことなのかなと考えます。他にも津村さんの御指摘の通り、今やツイッターだとかフェイスブックやウィキリークス等の様々な情報を発信するためのシステムが出て来ており、プライバシー保護は容易なことなんかではなくなってきているのが実情です(僕は面倒臭がり屋な性格の持ち主であるという理由もあってか何れもやっいませんけれどもね。)。もし、そういうことに耐えられないのであれば、そういうこととは無関係の職種を選ぶぐらいしか方法はないでしょう。ヘ手をすれば、仕事も何もなくなってしまう可能性もあるので、一応、僕は「違法ではない」という考えの下、見解を出しましたけれども、非常に難しい問題であることはまず間違いないでしょう。
by 瓦版 (2012-06-20 01:20) 

つるゆう

違法ではありません。
芸能人にも一応プライベートを平穏に暮らす権利はありますが、公の人ですから目撃情報は何処にでも蔓延るのは十分予測出来る筈です。仮にその芸能人の浮気現場を見たとか言って女性問題を報じたり、写真を載せて肖像権やパブリシティー権を侵害したりするような事があれば流石に違法になって来ると思いますが、今回はそうでもないのでギリギリセーフです。今回の事で違法になってたとしたらとてもじゃないですけどTwitterなんて出来ないです。Twitterは瞬時の出来事を呟く為のコミュニケーションツールですから一々違法にしてたらそのツールとしての意味を成さないという事になります。
by つるゆう (2015-05-17 09:30) 

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