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行列のできる法律相談所:東野幸治を訴える?! [行列のできる法律相談所]

1. 行列のできる法律相談所:東野幸治を訴える?!

東野幸治を訴える?!

 男性Aは、芸能プロでタレント東野幸治のマネージャーをしていた。
 そんな中、彼は同僚マネージャーの女性Bと密かに交際していた。
 女性Bは、交際がばれると会社でトラブルになりかねないので、公にしないよう、釘を刺していた。
 そんなある日、東野幸治が、「お前は最近挙動がおかしい。何かあったのか?」と訊く。
 男性Aは、自分が女性Bと付き合っている事を打ち明け、この事は秘密にしてくれ、と頼む。
 東野幸治は、口外しない事を約束する。
 それから一時間後。東野幸治の番組の収録が始まる。
 東野幸治は、男性Aと女性Bの交際について、いきなり語り始めた。
 収録の場では、同じ芸能プロ所属のタレントが大勢いた為、男性Aと女性Bの交際の事実は瞬く間に広まってしまった。
 これを知った女性Bは激怒。東野幸治なんかに何故打ち明けたんだ、と責め立てる。
 この事がきっかけで男性Aと女性Bの関係は悪化し、破局。また、男性Aは会社に居辛くなり、退社。
 それから暫く時間が経ったが、男性Aは未だに根に持っている。
 男性Aは東野幸治から慰謝料を取れるのか?

判決」では、次の見解が:

北村弁護士の見解:慰謝料取れない
これはもう取れません。自業自得なんですよね。東野さんがどんな人間で、お笑いの芸人の方がどういうタイプかマネージャーの方だったら100%分かっている筈ですから。だからそういう人に言ったらどういう結果になるか最初から分かり切っていると。ただですね、お二人をいじった下ネタを連発と言ってましたので、もしその中にいわゆるプライバシーの保護に値するような二人の個人的・具体的な事が出て来たら、これは慰謝料が発生する。そうではなく抽象的に言っているのならば何の問題もない

本村弁護士の見解:慰謝料取れない
まずね、秘密の内容が秘密として保護する程の事ではないんですよ。全然隠す程の事ではない。後、話を聞かされたタイミングが番組の収録が始まる直前ですよ。『どうぞトークのネタにして下さい』と言わんばかりのタイミングですよ。全然これ問題ないです

 北村・本村弁護士の見解は、プライバシーがあまり重視されない芸能人と共に仕事をする以上、本人もプライバシーがある程度侵害されるのを覚悟しろ、という事らしい。
 暴露された内容が人格を否定するものならともかく、「誰々と付き合っている」程度では保護に値しない、と。
 確かに、そういう側面もあるのかも知れないが、今回のケースでは暴露された事によってカップルが破局し、片方が退社を余儀なくされる事態にまで陥っているので、「残念でした」では済まされないと思われるが。(^~^;)

住田弁護士の見解:慰謝料取れる
残念ながらこれは芸人さん、タレントさんの世界、もしくは男性の論理のお話だと思うんですね。今回は女性とマネージャーさんの関係は結婚に向けた普通の方の真面目な恋愛関係だったのをテレビでわざわざ取り上げて面白おかしく取り上げて、ある意味、性的羞恥心を踏みにじる様な下ネタにいった訳ですよ。女性として傷つくのは当たり前ですし。私ね、今の言葉に東野さんの人間性が出てるな、と思ったのはマネージャーの恋愛事情なんて、という言い方をされたんですよ。マネージャーさんの恋愛事情はタレントさんと違うんですよ。マネージャーは名前がある人で人権、人格があるんですよ。それを完璧に踏みにじっている

石渡弁護士の見解:慰謝料取れる
私は東野さんの暴露というのは破局に対しては、責任はないと思うんですよ。何故かというと暴露した内容は交際しているという事。二股を暴露したとかいうことではないんですよ。交際したというのを暴露したというのがメインですから、交際を公にされると必ず破局に至るかというとそういう事ではない。ただマネージャーさんが『言わないでほしい』と言っていることを承諾しているので、そこに約束の違反があるという事とそれから結果として破局になってしまった事をマネージャーさんはやっぱり今でも胸につかえているという事があるので、その点の慰謝料としては10万円とかそのくらいは支払わないといけないだろうな、っていう

 住田・石渡弁護士の見解は、芸能人と共に行動してはいるものの、マネージャーは芸人とは違い公人ではないので、プライバシーは一般市民並みに保護されるべき、という事らしい。
 法的に見れば、こちらの見解が妥当なのだろうが……。
 ただ、現在は芸人が自分らのマネージャーをトークのネタにしている場面がよく見られるので、マネージャーを一般市民扱いするのは最早不可能な面がある(それどころか芸人が一般市民の知人をネタにする事も多い)。
 マネージャーがトークのネタになっていなかった時代だったなら、もう少し厳しい見解が出されたと思う。
 といっても、多額の慰謝料を取れる可能性は低そうだが。(^~^;)

 こういうのを見ると、東野幸治はよく芸能界で生き延びられたな、と思う。
 こういう人間だからこそ芸能界でしか生きられないのか。
 確かに、一般社会では生き残れない。(^~^;)





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電車侍

これは慰謝料取れますね。女性とマネージャーの結婚に向けた恋愛事情を面白おかしく取り上げて、下ネタまで言った訳ですから。マネージャーの恋愛とタレントの恋愛を一緒に扱ってはだめなんですよ。それにしても、東野さんの「チリチリドリル」には僕も非常に呆れますね。以上です。
by 電車侍 (2011-05-10 14:06) 

瓦版

慰謝料なんか全く無理です。マネージャーということは東野さんがどういう人物かを十二分に分かっている筈。その上で交際相手との約束を破り、東野さんに自分達が結婚しようとしていることをバラしたわけです。まぁ、しかも、況してや口約束となれば、元マネージャーとその交際相手の両者の「絶対言わないでくれ。」という約束についても、道徳的に口約束は大切とは言えども、法律的には物的証拠にはならないので、全く法律的に保護されません。念書があれば、立派な法的かつ物的証拠にはなりますけれども、今回の場合は念書があっても全然ダメです。恋愛は婚約に至って初めて法律的に保護されることであって、騙し合いが付き物で法律的に保護されないのが原則です。極め付けはトーク番組の直前に自分達が婚約する旨を言ってしまったこと。これについても東野さんの性格を考慮すれば明らかにバラされることぐらい容易に予想出来た筈。となれば、今回のことは全て東野さんの元マネージャーの自己責任で対処すべきであり、そのことで吉本興業に居辛くなり、吉本興業を退職したことも単なる自業自得と判断されるということになるんです。それにしても、高が社内恋愛をバラされて職場に居辛くなって、会社を辞めるなんて情けないにも程があります。そんなくだらない理由で会社を辞めるような情けない野郎の転職先なんかこの不況の御時勢、何処にもないと思います。そんなどうしようもない奴に情けをかけてやるなんて僕は真っ平御免です。そんな奴なんか僕が経営者なら絶対に採用しませんけれどもね。まぁ、何はどうあれ、今回の案件については慰謝料なんか全く取れないことは固より、今回のことの一連の責任は全て自己責任で以て対処すべきであり、口約束については物的証拠がない限り、破られても法律的には保護されないということを元マネージャーは固よりその交際相手も十二分にそのことを承知しておかねばならないということです。まぁ、そういうことです。
by 瓦版 (2011-05-10 16:00) 

tsumutak

相手が東野だからしょうがないという考えと、たとえ東野であってもという考えで見解が分かれるような。(^~^;)
by tsumutak (2011-05-10 16:51) 

ビタミン☆キッズ

当然慰謝料取れますね。東野さんは、マネージャーが「交際している事をばらすな。」と頼まれた事をちゃんと分かっているはずです。だったら、その交際をばらす事でどの様な事が起きるか、ベテラン芸人だったら大いに予測できると思うんです。その約束を、東野さんは何のためらいも無しに破った訳ですから、これはもう慰謝料の発生は免れません。ではこの辺で。
by ビタミン☆キッズ (2011-05-15 15:43) 

スマイル☆フラワー

はい、慰謝料取れます。交際が暴露された事でカップルが破局し、マネージャーも会社を退社せざるを得ないと言う事になった訳ですから、「慰謝料取れません!残念でした!また来週!」と言うレベルでは済まされないと思うんですね。ではまた。
by スマイル☆フラワー (2011-05-22 14:09) 

つるゆう

慰謝料取れます。
本村さんは「この秘密は法的な保護に値しない」と言っていますが、知られたら事務所の風紀に関する大問題になりますから、彼女の知られたくない気持ちは法的に保護できます。直ちにプライバシーの侵害として認められます。
by つるゆう (2015-05-23 09:14) 

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