行列のできる法律相談所:タカアンドトシがワインでトラブル?! [行列のできる法律相談所]
1. 行列のできる法律相談所:タカアンドトシがワインでトラブル?!
タカアンドトシがワインでトラブル?!
お笑いコンビのタカアンドトシのトシは、女性を口説く為に高級レストランに連れて行った。
彼は奮発して1万円のコース料理を注文。
更にワインを注文することになり、ワインリストを渡された。が、読んでみてもさっぱり分からない。店員に任せることに。
トシは、店員に対し「まだ駆け出しの芸人なのでそれなりの金額で」と言っておいた。
トシと女性はコース料理を思う存分楽しんだ。
食後の会計時。
トシは請求額を知ってびっくり。
店員は、1本5万円もするワインを選んでいたのだった。
トシは激怒。
「1万円のコース料理に対し5万円のワインなんて高過ぎる! そもそも『それなりの金額で』と言ったじゃないか!」と食って掛かる。
店員は反論。
タカアンドトシは最近売れっ子なので、あまり安いものだと失礼になると思ったので、と。
吉本なんだからそんな金を持っている訳がないだろ、と。
トシは、限度を超えた額は払わない、と宣言。
トシは、自分では限度を超えていると感じたワインの代金を負けてもらえるのか?
「判決」では、北村・丸山弁護士が「減額してもらえない」の見解、住田・橋下弁護士が「減額してもらえる」の見解を出した。
その結果、限度を超えていると感じたワインの代金を負けてもらえる可能性は40%に。
最終的には、「タカアンドトシはすでに全国区の芸人であり、常軌を逸するような値段とまでは言えず、減額してもらうのは難しいでしょう」で締めくくられた。
北村弁護士の見解:減額してもらえない
「まずは最初に見せられたワインリストには高級ワインが並んでたんですね。そういう高級レストランでお任せした。値段はワインリストに書いてある値段を自分が払いますと意思表示をしている訳ですよ。これはどうしようもない。ましてや駆け出しの芸人と言っていますがトシさんはもう今や全国区じゃないですか。全国区で有名な芸人さんが言っている、しかも女性に配慮したのかカッコ付けたのか分からないけれども、自分で値段を指定していないですよね」
丸山弁護士の見解:減額してもらえない
「当然減額無理ですね。これだけ世間に大きな顔して売ってる訳ですから、レストランに行って『お任せします』と言ったらね、高かろうが安かろうが任せるという事でしょ。1本何百万円なら別ですけど、5万円程度で欧米じゃ常識ですよ」
北村・丸山弁護士の見解は合理的。
「お任せします」と言ってしまった以上、請求額が多少そう定額を超えてしまったくらいでガタガタ騒ぐのは大人気ない、ということのようだ。
丸山弁護士も言ったように、何百万円も請求されたなら問題になるが、5万円程度は許容範囲だろう。
住田弁護士の見解:減額してもらえる
「高過ぎますから、減額してもらえます。ワインというのは料理に大体相応して、1万円だったら1万円ちょっとくらいというのが限度だと思うんですね。今回の場合はわざわざヒソヒソ声で『駆け出しの芸人だからそれなりに』っていう、彼女がいる前で恥をしのんで安くしてくださいと頼んでいる訳なんですよ。それに対して、お店は相応する金額よりちょっと低めに出すのが当たり前なのに、完全にその上を行ってますから高過ぎる、客の要望に応じていないという事ですので、減額すべきですね」
橋下弁護士の見解:減額してもらえる
「お寿司屋さんでよく時価というものがありますけども、あれも客が納得しなければ、本来支払い拒否できるんです。ただ客が常連だったりお客さんが納得した場合には合意があったとみなされます。今回のトシさんは常連さんではありませんし、ワインの社会的に認められる一般的な価格は料理の金額までです。食事代が2万円ということはワインも2万円まで、ということは裏を返せば2万円まで当然減額できます」
住田・橋下弁護士の見解も、合理的といえば合理的。
1万円のコース料理
(2人だから2万円)
……に、
1本5万円のワイン
……というのは不釣合い。
ただ、5万円は、ワインとしては高いかも知れないが、金額としては大騒ぎするほどではない。
一般市民でも払える額である。
店員からすれば、「まさか5万円でここまでの騒ぎになるとは思わなかった。吉本の給料、てそんなの安いのか?」ということだろう。
今回のケースは、トシが「駆け出しの芸人だからそれなりに」と言ってしまったのが事態を悪化させたような。
レストラン店員のようないわば普通の人が「芸人」と聞けば、
芸 能 人
……だと思い込む。
芸能人は、一般市民から見るとお金持ちと思われている(実際には芸能人にもピンからキリまでいるんだろうが)。
「同じ『それなりの金額』でも、一般市民が言った場合と、芸能人が言った場合とでは、大きな差がある。一般市民向けの安いものを出したら怒るだろう」とレストラン店員が考えたとしても、不思議ではない。
むしろトシが自分が芸人であることを全くほのめかすことなく「それなりのを」と注文していた方が、トシの希望通りのワインを選んでもらえた可能性が高い。
今回のケースは、一般市民が芸能人に対し抱くイメージと、芸能人の懐事情の現実とのギャップが生んだトラブルと言える。したがって、レストラン側が一方的に悪いとは言い難い。むしろ金がないのに高級レストランなんかに行くのが悪い。
芸能人でも、金がないなら無闇に芸能人だと名乗らない方がいい、てことのようだ。(^~^;)
タカアンドトシがワインでトラブル?!
お笑いコンビのタカアンドトシのトシは、女性を口説く為に高級レストランに連れて行った。
彼は奮発して1万円のコース料理を注文。
更にワインを注文することになり、ワインリストを渡された。が、読んでみてもさっぱり分からない。店員に任せることに。
トシは、店員に対し「まだ駆け出しの芸人なのでそれなりの金額で」と言っておいた。
トシと女性はコース料理を思う存分楽しんだ。
食後の会計時。
トシは請求額を知ってびっくり。
店員は、1本5万円もするワインを選んでいたのだった。
トシは激怒。
「1万円のコース料理に対し5万円のワインなんて高過ぎる! そもそも『それなりの金額で』と言ったじゃないか!」と食って掛かる。
店員は反論。
タカアンドトシは最近売れっ子なので、あまり安いものだと失礼になると思ったので、と。
吉本なんだからそんな金を持っている訳がないだろ、と。
トシは、限度を超えた額は払わない、と宣言。
トシは、自分では限度を超えていると感じたワインの代金を負けてもらえるのか?
「判決」では、北村・丸山弁護士が「減額してもらえない」の見解、住田・橋下弁護士が「減額してもらえる」の見解を出した。
その結果、限度を超えていると感じたワインの代金を負けてもらえる可能性は40%に。
最終的には、「タカアンドトシはすでに全国区の芸人であり、常軌を逸するような値段とまでは言えず、減額してもらうのは難しいでしょう」で締めくくられた。
北村弁護士の見解:減額してもらえない
「まずは最初に見せられたワインリストには高級ワインが並んでたんですね。そういう高級レストランでお任せした。値段はワインリストに書いてある値段を自分が払いますと意思表示をしている訳ですよ。これはどうしようもない。ましてや駆け出しの芸人と言っていますがトシさんはもう今や全国区じゃないですか。全国区で有名な芸人さんが言っている、しかも女性に配慮したのかカッコ付けたのか分からないけれども、自分で値段を指定していないですよね」
丸山弁護士の見解:減額してもらえない
「当然減額無理ですね。これだけ世間に大きな顔して売ってる訳ですから、レストランに行って『お任せします』と言ったらね、高かろうが安かろうが任せるという事でしょ。1本何百万円なら別ですけど、5万円程度で欧米じゃ常識ですよ」
北村・丸山弁護士の見解は合理的。
「お任せします」と言ってしまった以上、請求額が多少そう定額を超えてしまったくらいでガタガタ騒ぐのは大人気ない、ということのようだ。
丸山弁護士も言ったように、何百万円も請求されたなら問題になるが、5万円程度は許容範囲だろう。
住田弁護士の見解:減額してもらえる
「高過ぎますから、減額してもらえます。ワインというのは料理に大体相応して、1万円だったら1万円ちょっとくらいというのが限度だと思うんですね。今回の場合はわざわざヒソヒソ声で『駆け出しの芸人だからそれなりに』っていう、彼女がいる前で恥をしのんで安くしてくださいと頼んでいる訳なんですよ。それに対して、お店は相応する金額よりちょっと低めに出すのが当たり前なのに、完全にその上を行ってますから高過ぎる、客の要望に応じていないという事ですので、減額すべきですね」
橋下弁護士の見解:減額してもらえる
「お寿司屋さんでよく時価というものがありますけども、あれも客が納得しなければ、本来支払い拒否できるんです。ただ客が常連だったりお客さんが納得した場合には合意があったとみなされます。今回のトシさんは常連さんではありませんし、ワインの社会的に認められる一般的な価格は料理の金額までです。食事代が2万円ということはワインも2万円まで、ということは裏を返せば2万円まで当然減額できます」
住田・橋下弁護士の見解も、合理的といえば合理的。
(2人だから2万円)
……に、
……というのは不釣合い。
ただ、5万円は、ワインとしては高いかも知れないが、金額としては大騒ぎするほどではない。
一般市民でも払える額である。
店員からすれば、「まさか5万円でここまでの騒ぎになるとは思わなかった。吉本の給料、てそんなの安いのか?」ということだろう。
今回のケースは、トシが「駆け出しの芸人だからそれなりに」と言ってしまったのが事態を悪化させたような。
レストラン店員のようないわば普通の人が「芸人」と聞けば、
……だと思い込む。
芸能人は、一般市民から見るとお金持ちと思われている(実際には芸能人にもピンからキリまでいるんだろうが)。
「同じ『それなりの金額』でも、一般市民が言った場合と、芸能人が言った場合とでは、大きな差がある。一般市民向けの安いものを出したら怒るだろう」とレストラン店員が考えたとしても、不思議ではない。
むしろトシが自分が芸人であることを全くほのめかすことなく「それなりのを」と注文していた方が、トシの希望通りのワインを選んでもらえた可能性が高い。
今回のケースは、一般市民が芸能人に対し抱くイメージと、芸能人の懐事情の現実とのギャップが生んだトラブルと言える。したがって、レストラン側が一方的に悪いとは言い難い。むしろ金がないのに高級レストランなんかに行くのが悪い。
芸能人でも、金がないなら無闇に芸能人だと名乗らない方がいい、てことのようだ。(^~^;)
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