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行列のできる法律相談所:1杯3000円の究極ラーメンの実態は?! [行列のできる法律相談所]

1. 行列のできる法律相談所:1杯3000円の究極ラーメンの実態は?!

1杯3000円の究極ラーメンの実態は?!

 男性Aは、彼女と歩いていると、1杯3000円の究極ラーメンの看板を見かけた。
 具が入っていない、麺とスープだけのラーメンだという。
 ラーメン好きの男性Aは、「3000円のラーメンだから、物凄いこだわりがあるに違いない」と判断し、食べてみることに。
 確かに、出されたラーメンは、麺とスープだけのラーメンだった。
 男性Aと彼女は、3000円の究極ラーメンを食べた。
 男性Aは、究極ラーメンを食べ終わった後、便所を借り、用を足していた。
 その時点、店長と店員の会話が聞こえた。
 その話によると、究極ラーメンとは600円で販売されているラーメンから具を抜いただけだったのだ。
 つまり、3000円の料金を請求するに値しない代物だった。
 男性Aは、これを聞いて激怒。直ちに店長に食って掛かる。こんなラーメンに3000円は出せない、と。
 しかし、店長は言う。ラーメンをどう販売しようとこちらの自由だ、3000円はきちんと払ってもらう、と。
 男性Aは、具を抜いただけの究極ラーメンに対し、3000円の料金を全額支払わなければならないのか?

判決」では、菊池弁護士以外が「全額払う」の見解を出した。
 その結果、具を抜いただけの究極ラーメンに対し、3000円の料金を全額支払わなければならない可能性は80%に。
 最終的には、「商品をいくらで売るかはお店の自由。注文した時点で、3000円のラーメンを食べることを了解したことになる為、全額払わなければならないでしょう」で締めくくられた。

北村弁護士の見解:全額払う
これは100%払わざるを得ません。営業の自由がありますから、 何にいくらの値段を付けるかは、店の自由なんですよ。それを注文するかしないかはお客さんの自由なんです。契約を無しにするには、材料や製法を偽っていた場合。『究極のラーメン』には嘘も本当も無いので、法的な判断の対象にはなりません

 北村弁護士の見解は、法律に純粋に則ると、妥当。
 料理にいくらの値段を付けるのかは、店の自由なのは事実だし。
 ただ、六法全書を無難になぞっているだけの、無機質な見解のように感じてしまう。
 その意味では北村弁護士らしい見解。

住田弁護士の見解:全額払う
今回の場合、問題は『究極』という言葉なんですが、『日本で一番美味しい』など比較的なことで客観的に出てくるんならともかく、騙し・不当表示という言い方はし難いので、『あんな所二度と行くのはやめる』という程度の終わり方になりますね

 住田弁護士は、食べ物が絡んでいるケースなのに、被害者の側に付いていない。(^~^;)
 仕方ないか。

本村弁護士の見解:全額払う
許される範囲内の『商売上のカラクリ』なんですよね。3000円という高めの値段を設定することによって、お客さんを呼び寄せる。で、実際に食べてみるとそれなりに美味しい。お客さんは納得してお金を払う。何の問題もない訳ですね。

 本村弁護士の見解は、腑に落ちない部分が。
 確かに、これまでの客は、商売上のカラクリを知らず、納得して3000円の料金を支払っていた。
 しかし、今回の客は、商売上のカラクリを知ってしまった当然ながら納得していない
 にも拘わらず、3000円を支払わなければならない、というのはおかしい。

菊池弁護士の見解:全額払わない
究極の具を除いたラーメンであれば、『今日も馬鹿売れでしたね』とたくさんの人が引っかかって食べている訳です。実際、具を除いて店はそのラーメンに何の努力もしていません。これは騙している以外何も無いです。これが商売として何ら法律上問題にならないという見解は理解できません。明らかに騙しています

 菊池弁護士の見解には、無理があるような。
 社会正義の観点からすれば、これこそ妥当で、他の弁護士の見解がおかしいのだが。

 今回のケースの最大のポイントは、3000円を請求していたラーメンに3000円の価値がない事実が、客にばれてしまったこと。
 これまでの客は、騙し通せたから、何ら問題ない。
 が、今回の客は、騙していたことがばれてしまっている
 騙しだと分かっているのに、法が客に対し「つべこべ言わずに払え」と命じるのは、法律の趣旨に反している感じがする。

 男性Aが取るべき行動は、支払いを完全拒否し、「じゃ、警察を呼べよ」と突っ放すことだろう。
 流石に店長も警察沙汰にはしたがらないだろうし。

 こういった店、現実にあったらネットで「評判」になってたちまち廃業に追い込まれるだろうな。
 ラーメンファンは横の繋がりが強いらしいし。(^~^;)

 自分もラーメンは好きだが、ラーメン1杯に3000円払う、という神経は理解し難い。
 そもそも、行列のできる店にわざわざ並ぶ、という神経も理解できない。(^~^;)
 自分が食べたラーメンの中で最も高かったのは、空海特製そば(1180円)のものだった。
 当然ながら、具沢山。
 閉業すると聞いて、食べた。(^~^;)



枯山孝さんの意見:
全額払わない』の見解を挙げた菊地弁護士を支持いたします。 通常のラーメンから具材だけを除き、プラスの要素を何も入れずに 究極のラーメンとして値段だけを大幅に吊り上げる。 正に菊地弁護士の仰る通り、「そのラーメンに何の努力もしていません」。 完全に騙しているとか言いようがありません。 菊地弁護士以外の三人は、何故この結論にたどり着けなかったのか…? 「相手の無知をいい事に安く買い取る」行為は詐欺として取り締まれる※のに、 「相手の無知をいい事に高く売りつける」行為は全然OKなのか、と。 ※2008年6月8日第2トラブル&2003年8月3日第4トラブルより。

 よくよく考えてみると、枯山孝さんの指摘通り、今回のラーメン屋がやってることは詐欺。
 その詐欺行為が表面化したというのに、何の制裁も受けない、というのはおかし過ぎる
 最近、食品の表示偽装が社会問題となっているというのに。(^~^;)

瓦版さんの意見;
この場合、男子学生Aは3000円×2、全額払わねばならないでしょう。見解としては北村・住田弁護士の見解が完全に合理的です。消費者に誤解を与えたのであれば(産地偽装等)検討の余地はありますが、今回の場合、そのようなことは一切ありません。この男子学生は3000円のラーメンを注文した。そして、食べた。食べ終えたら、その代金を払う。ごく当たり前のことですよね。別に具がなかったからと言って、ラーメンが別に不味くなるわけでもなんでもないわけですから、この男子学生が店長と従業員の話を偶然聞いて、腹を立てて、店長に対して言ったことは法的保護に値しないクレームと捉えられ、これは許されないと僕は考えます。食べたくなければ最初から注文しなければいいわけですから。まぁ、かつて磯野貴理さんもよくこの類のトラブルをこの番組に持ち込んでは最強弁護士軍団に呆れられてばかりいましたが、今回もそれと全く同じことです。

HOUOHさんの意見:
残念ながら全額払わなければならないと思いますね。 麺とスープだけのラーメンを3000円で売ってるという看板を見れば、そのラーメンをどんな感じで売ってるか、ほぼ大体わかりますよ。その人は最初からそのラーメンが3000円で売っている事に疑問があった訳ですし、それでなお、そのラーメン注文して食べてしまえば、どういう末路になるかわかっているわけです。

「究極ラーメン」というメニュー名自体、消費者に誤解を与えている感じがするが……。(^~^;)

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コメント 2

電車侍

これは、払う必要は全く無いでしょう。今回のケースは、菊池弁護士の意見が妥当な見解と言えますね。理由は、通常のラーメンから具を除き、プラスの要素を何も入れずに、究極のラーメンであるとあまりにもバレやすいウソの情報を書き、値段だけ大幅に釣り上げている。これを消費者契約法や景品表示法に当たらないと考える人は、どこをどう探してもいませんよ。ですので今回は完全に違法行為として取り上げられます。それにしても北村・住田・本村弁護士は、どこをどう考えてあんなほざいた見解にゴールしてしまったのでしょうか・・・?今回の客は、商売上のからくりを知った。納得もしていない。のにも拘わらず、「つべこべ言うな!とっとと3000円を払いやがれ!」と言うのは、法律の趣旨を完璧に履き違えているとしか言い様がありません。最近は詐欺行為がどんどん深刻化して行っていると言うのに、騙した方が何の制裁も受けないのは笑止千万な話ですよ!だいたい、あのお店は詐欺行為を良く理解してませんよ!ラーメン一杯に3000円なんて、完璧に笑止千万ですよ!したがって、「相手の無知を良い事に高く売り付ける行為は違法性がある」と言うのが僕の見解です。こんな事を何回もやっていたら、詐欺行為なんて誰も規制できなくなりますよ!以上です。
by 電車侍 (2009-04-18 11:04) 

つるゆう

全額は払いません。
麺とスープとは別に具を注文するのにその分の代金が掛かっていて、その10倍位の値段でお客さんに提供している訳です。この10倍の差がお客様に飲食物を提供した分の利益になります。普通のラーメン600円に対して具を抜いていますからそれだけサービスの量も減るという事になるので具を抜いた分を考えると通常のラーメンよりも10〜20%は減額できます。
by つるゆう (2015-05-17 20:58) 

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