行列のできる法律相談所：法律都市伝説1&2

1.　行列のできる法律相談所：法律都市伝説1&2

法律都市伝説1

　プロボクサーが喧嘩で殴ったら普通の人より罪が重くなるのか？！

　解答は「罪が重くなる」。

北村弁護士の解説：
「例えば、普通の人が素手で殴るよりも、バットで殴った方が、危険ですから罪が重いんですね。それと同じことで、普通の人よりも、プロボクサーが殴った方が、罪が重いんです。」

　納得できるようで、納得できないような。
　プロボクサーだって、試合で殴る分には優れているが、だからといって喧嘩にも長けているとは限らないし。
　では、素人がプロボクサーに喧嘩を吹っかけても殴っても、ボクサーが相手の拳を避けられた筈だから避けられなかったのはボクサーにも非があり、罪は軽くなるのか、というとそうではないだろう。
　拳は拳で、プロも素人も関係ない。

法律都市伝説2

　日本人が偶々アメリカ旅行中に出産した場合、生まれた子供は日本とアメリカ両方の国籍を取れるのか？！

　解答は「両方の国籍を取れる」。

住田弁護士の解説：
「日本の場合は、両親の国籍を引き継ぐ、『血統主義』を採っているんですが、アメリカの場合、国内で生まれた人に国籍を与える『生地主義』を採っていますから、今回の場合、日本人の親からの日本国籍と、アメリカで生まれたことによるアメリカ国籍と二つ持つことになるんです。日本人の場合は、22歳までにどちらかを選択する必要があります」

　日本は基本的に単一民族だから、親が日本国籍を持った上で生まれないと、日本国内で生まれたとしても日本国籍は与えられない（だから在日問題が起こる）。
　アメリカは多民族国家で、移民で成り立っている。アメリカとしては、アメリカ人を一人でも多く増やしたい、という考えがあるのだろう。
　日本は今後人口が減るとされるが……。
　だからといってアメリカの方式を採用してはもらいたくない。（＾～＾；）

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